旅行記
レースと刺繍の11日間 その3

さて、22日の夕方、イタリアとスロヴェニアの国境の町、ゴリツィアに到着しました。
翌23日朝、朝食後に集合時間まで、時間があったので、屋内の市場にいくことに。






野菜、果物、肉屋、パン屋、花屋と屋台のような雰囲気で沢山のお店が並んでいます。
ハロウィン前だったので、かぼちゃを利用した飾り物もありましたよ(^^)
街路樹のプラタナスも綺麗に色づいていました。
日本よりも5度程度、気温が低いです。 ここではイタリア唯一の公立レース学校のゴリツィアレース学校へ。
国内に何箇所か分校を持ち、生徒数は1000人にもなるとか。
学費が教材費込みで年20ユーロというのにもびっくりです。
公立ということで国から補助が出ているからだということでしたが、今のレートだと1ユーロ115円程度ですからね。安いっ!!
遠くの生徒のために、短期集中レッスンもあるそうですよ(^^)
ディプロマを取りたい方は方は是非(^^)
 ただし、ほとんどイタリア語です。英語の出来る方が少ないかな? 
私のたどたどしい英語ではとてもとても…何しろ暮らすのが大変そうです。
校内には、2年に一度のレースコンクールの入賞作品がずらっと展示されていました。
写真撮影の許可はいただいてきましたが、個人の方の許可をもらったわけではないので、
昔の説明のための写真を撮って来たので一枚。



イタリアレースは俵型の枕を使います。
枕をぴったりサイズの籠に入れて動かないようにしてボビンの重みで糸の引きを揃えます。
このボビンは小さいですが、実際に使っているものはかなり大きいです。



こちらは自分へのお土産。
上がイタリアレースのボビン(クラフトショウで購入)
下がイドリアレースのボビン

さて、お昼にはこういうレストランで食事。



やたらと頭上がにぎやかなところでした。
スプーン、フォーク、なべやドライの唐辛子やにんにくまで(^^;;;
パリのシャンゼリゼ通りのフランス家庭料理のお店でも、
フライパンなどをずらっと飾ってあるところに行ったことありますが、
低い天井から山と下がっていて、「フォークが刺さりそう」などと大笑いしました。

食後はすぐ脇の山にあるゴリツィア城へ。
ゴリツィアは昔から戦いのたびにあちこち所有国の変わったところで、
最後には町を半分、ユーゴスラヴィアに持っていかれたところです。
城の敷地からは元ユーゴ(今はスロヴェニア)側が見えます。





城門 このライオン、下がり眉で情けない顔をしています(^^;)

城の中にはゴリツィアの歴史、昔の暮らしなどの展示があり、
壁の穴から投石器で投げられた石の砲弾がまだ残っていたり、面白かったですよ。



穴の中の丸い石が砲弾です(^^;;;

また、ここでも民俗博物館があり、貴族の肖像画(レースなどの細かい部分などをじっくり見てきました)
衣装、絹糸を撚り上げて、ラメ糸を作る機械とか、レースや布の織り見本など、面白いものもありました。
ここは撮影は不可です。

そのあと、バスでスロヴェニア側のノヴァ・ゴリツァへ。
国境の検問所の建物、屋根は残っているのですが、
スロヴェニアはEU加盟国なので、そのまま通過。
通過したらいきなり街の雰囲気が違います。
色が少ない!? 高層の建物もシンプルないかにも共産圏な物でしたね。

そこで大型スーパーに寄り、ばたばたとお買い物。 もう少し時間が欲しかったです。
選んで考えている暇がない。
地元スーパーでの買い物が安くて、いいものが買えるのはお約束。
みやげ物店にはない雰囲気を楽しんできました。
ただ、夕方近くだったので、レジが混んでてね〜…
人の少ないところに並んだのに、前の人の買い物の量がすごかったです(^^;;;

翌日には、国境を本格的に越えて、スロヴェニアに移動します。